帯広で篠山紀信の写真展
日本で一番有名な写真家。と言ってしまって間違いないであろう篠山紀信さんの写真展が北海道立帯広美術館で開催されているとの噂を聞いて、帯広まで来てしまいました。
芸術や写真に精通しているわけでもない、知識があるわけでもないド素人な私が、何かを感じることができるのかどうか。
開催期間や入場料など
開催期間 2016年4月16日(土)~6月26日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(展示室への入場は午後4時30分まで)
観覧料 一般1000円 高大生550円 中学生以下無料
私は同時開催している「身体力!」というギャラリーも見れる共通券を買いましたので、1160円でした。
北海道立帯広美術館の場所
住所 北海道帯広市緑ヶ丘2番地 緑ケ丘公園
電話番号 0155-22-6963
帯広百年記念館、おびひろ動物園などがある、緑ヶ丘公園という大きな公園の中にあります。
駐車場は百年記念館の前が最寄りです(無料)。
駐車場から動物園側(南側)へ行くと、美術館はここを通って左だよという看板があります。
途中に野草園。気になります。
上へ上へと登って行くと、右手に美術館がありました。
篠山紀信展のポスターが貼ってあります。
中に入ると大きなジョンレノン夫妻の写真がお出迎え。
ここだけ記念撮影可とのことです。
篠山紀信展「写真力」の感想
印象に残った作品について書いていきます。
GODー鬼籍に入られた人々
暗幕をめくって入場すると、最初の部屋にはすでにお亡くなりになられた方々の写真が展示されています。
■三島由紀夫 1969年
多分、人生で一番衝撃を受けた写真。篠山紀信の写真だということをこの時はじめて知りました。
■勝新太郎 1992年
魅了された。としか言いようがない。
座頭市をちゃんと見ようと思いました。
■きんさんぎんさん 1999年
ぎんさんってこんなにかわいかったのかと、目が離せなくなった。
STARーすべての人々に知られる有名人
ここで騒がしいおばちゃんグループと遭遇してしまい、落ち着かないのでサラッと見て追い越しをかけたのであまりじっくり見れてません(´・ω・`)
■山口百恵 1977年
小さな体から圧倒的な存在感が。
■北野武 1998年
怖い。
■満島ひかり 1997年
デビュー当時でまだ小学生?すでに変なオーラ出ちゃってます。
SPECTACLEー私たちを異次元に連れ出す夢の世界
主にディズニーと歌舞伎のコーナー。
歌舞伎には興味があるのですが、まだ見たことはありません。
歌舞伎を見に、飛行機乗って東京行っちゃおっかなって思わされるような写真がいっぱいです。
特に海老蔵さん。光ってました。プライベートではいろいろお騒がせな方ですが、やっぱりすごい人なんだな。
BODYー裸の肉体、美とエロスと闘い
■ウラジミール・マラーホフ 1998年
全裸のバレエダンサーの肉体が躍動。同性から見てもかっこいいと思うし、美しいと思います。
ってそれだけならここで書くほどのインパクトは感じなかったのですが、追い越したおばちゃんグループが追いついてきて、
「これ、あれでしょ。熊なんとかでしょ。熊なんとか。」
「違うわよ、外人よこれ。」
「あらやだ!これ!すごいわ!でも大事なところは隠してるわよ!」
「ヒエー(*ノωノ)」
もう大騒ぎなのであります(笑)
そっちのインパクトが大きかったのかもしれません。
■宮沢りえ 1991年
社会現象にもなった、サンタフェという写真集からの1枚。
あれだけの騒ぎですから存在は知ってましたが、見たことはありませんでした。
別に宮沢りえ好きじゃないしって思ってましたが、何かを奪われた気分です。
■20XX TOKYO 2008年
多分今回見た中で一番印象に残った写真。
帰ってから調べてみると、この撮影で屋外でヌード撮影をしたとして、公然わいせつ罪と礼拝所不敬罪で篠山さんとモデルの女性が書類送検され、罰金刑になったらしい。
そういえばそんな事件あったなと思いながら、この写真集は手にはいらないものかと調べてみると、税抜定価3000円の写真集が今はヤフオクでも2万円ほどで取引されているらしい。
なんかすごいな。
ACCIDENTSー東日本大震災で被災された人々の肖像
全てモノクロ写真です。
見てるとつらい気持ちになってきますが、自然の力の脅威に対する無力感だけではなく、人が写ることによって復興へ向けて歩みはじめている感じも、少しだけ伝わってくるような気がします。
全体的に
これを見るためだけのためにもう1回帯広まで走ってもいいかなと思うくらいに、もう1回見たいです。
おばちゃんグループから逃れても、別な単独のおばちゃんが電話の着信音鳴らしたなと思ったらそのままでかい声でしゃべりだしたり、とにかくおばちゃんとの戦いでした。
当日中は半券提示で再入場できるということを知らなかったので、もういいやと帰ってしまいましたが、知っていればもう1回見たかったです。
あとは、女性のヌードに対する価値観がちょっと変わったかも。
女性の裸、前から見たい?後ろから見たい?って聞かれたら、前から見たいという人がほどんどじゃないかと思うのですが(私もそうですが)、後ろ姿も美しいし、前から見るのと同じくらいのエロスがあるということに気付かされたような気がします。
鑑賞後は緑ケ丘公園を散策
天気が良かったので、来た方向(駐車場)とは逆の方向に進んでみます。
ここがどこなのか、どっちを向いてるのかさえわからなくなりますが、なんとなく道なりに進みます。
思わず立ち止まって見上げてしまいます。
池が見えるところまで来ると百年記念館が見えますので、駐車場はその裏です。
魚の姿が見えますが、エサやりは禁止。
いきものの放流も禁止です。
ずっと見ていられそうな美しい風景です。
ぐるっと回って30分くらいでしょうか。
また美術館に戻って、2巡目の鑑賞をするのもいいかもしれませんよ。
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