【ベイトリール】シマノ クラドのベアリング追加と交換

シマノ クラドのベアリング追加と交換

シマノ 15クラド 200HG

去年1年でかなり酷使しましたので、オーバーホールがてらベアリングの交換でもしてみようかな。ついでにベアリングを追加できそうなところを追加してフルベアリング化っていうのもやってみようかな。ということでリールを分解してみました。

ベイトリールを分解するのははじめてではないのですが、ベアリングの交換をするのははじめてです。

 

オイルはヘッジホッグスタジオのアルケミーオイル、ベアリングはミネベア製を使います

メンテナンスしやすい場所のベアリングには、ヘッジホッグスタジオのアルケミーオイル ウルトラライトを使用します。

 

左のはベアリングの性能や劣化をチェックするためのベアリングチェックツールです。

洗浄したりオイルを差してどんなもんかなーって回してみる時もあると便利。

 

今まではシマノのザルスという名前のオイルをしてましたが、違いを感じることはできるのでしょうか。

 

場所によってはこっちを使ったり、グリスも併用しています。

 

ベアリングを洗浄するためのものだと言われすごい昔に購入し、ほとんど使わずに眠っていたのですがやっと出番がおとずれました。

 

まずは新品のミネベア製ベアリングの脱脂からはじめます。

ホントは左のザルみたいなのに入れてからパーツクリーナーでシューってやるんだけど、新品だから砂とか泥とかかんでるわけじゃないし、パーツクリーナーの量も少なく済むので今回は使ってません。

 

準備完了!

 

メカニカルブレーキのところのベアリング交換

それでは、オペをはじめます。

 

メカニカルブレーキのネジを外すとベアリングが見えますので(左の穴ですよ)、これを交換します。ハンドルは外さなくても交換できますが、今回はどのみち全部分解するのでバラしてます。

このベアリングのサイズは3×10×4です。

 

裏から見るともう1個ベアリングが見えますが、こっち側からは外せませんので反対側から外してください。

これは5×9×3のSARBですが、ソルトで使うわけじゃないので今回は普通のベアリングに交換します。

 

上が元々入っていたシマノのベアリング。オイルなのかグリスなのかわからんようなやつがべっとり。

下が新しく使ったミネベア製。NMBと書かれています。ダイワのタトゥーラやプロックスのベイトリールには純正でミネベア製のベアリングが入ってたような記憶があります。

 

ドライブギア軸のベアリング交換

歯車が2つ並んでます。右側の大きい方の奥にベアリングが1個ありますので、両サイドについているプラスネジを外すと、

 

手に持ってる方の部品に「C」みたいな留め具(E形止メ輪っていうらしい)が付いてますので何とかして外します。私は精密ドライバーのマイナスを使って外しましたが、どこかにぶっ飛んでいかないように気をつけましょう。

ここのも5×9×3のSARBです。

 

ウォームシャフトの横にベアリング追加

外してから写真撮るのわすれたあああって言いながら慌てて撮った写真です(´・ω・`)

ウォームシャフトの横っちょにE形止メ輪がありますので外します。

 

右がE形止メ輪で、左が奥についていた座金です。

 

外すと反対側からウォームシャフトが抜けますので、抜いて矢印の部分のハンドルノブブッシュ(カラー)を外し、ここにベアリングを追加します。

ベアリングのサイズは4×7×2.5です。

 

手がベタベタで写真を撮るのが億劫だなと思いつつも、これは何のために?というような無駄な写真は結構撮ってあったりします(´・ω・`)

 

ブッシュ(カラー)をベアリングに交換して元に戻してみると、ウォームシャフトが若干カタカタいっているような。。

 

ベアリングよりブッシュ(カラー)の方が若干大きい(厚みがある)場合が多いという噂を聞いたので、調整用のワッシャー(シムリングって言うらしい)を用意してありました。

出番です!

ちなみにこれは外径7ミリ、内径5ミリ、板厚0.1ミリです。

こいつをベアリングの横に1枚入れてやるといい感じに収まりました。

ちなみにこのシムリングはAmazonや近所のホムセンでは見つけることができなかったのでモノタロウで購入してます。

シムリング 岩田製作所 【通販モノタロウ】
豊富な板厚バリエーションで、様々なすきま調整に対応。

 

ハンドルノブにベアリング追加

クラドのパーツ表を見ても「ハンドル組」となっていてノブの中身の情報はありませんが、先程のウォームシャフトのところに入ってたハンドルノブブッシュというプラスチックがノブに2個ずつ、計4個入ってますので全てベアリングに交換します。

ノブのところのフタみたいなのは、先を曲げたクリップを差し込んで引っ掛けて引っ張ってやるとスコンと外れます。

 

中にはグリスがたっぷり入ってますので、綿棒とかで取り除きます。

 

グリスで真っ黄っ黄になってますが、これがハンドルノブブッシュです。

反対側にももう1個あります。

 

ブッシュの代わりに入れるベアリングのサイズは先程と同じで4×7×2.5です。

そのまま組み直して見るとやっぱり隙間が生まれるようで、遊びがちょっと気になります。

そこで先程の0.1ミリ厚のシムリングをベアリング4個にそれぞれ1枚ずつ、計4枚使ってみた結果、

 

片方はピッタリ。しかしもう片方のノブはきつすぎ。

 

という事態になりました(´Д`)

しょうがないのできつい方からシムリングを1枚外したのですが、それだと逆にゆるすぎるんだよなあ。

まーでも元のノーベアリングよりはかなり良くなったので良しとしましたが、クリアランスを完璧に調整したいなら0.05ミリのシムリングも用意しておいた方がいいのかもしれません。

 

なぜか最後に遠心ブレーキのところのベアリング交換

一番簡単に交換できるところを忘れていた(笑)

 

五角形の針金(ベアリング抜ケ止メ)を外せは簡単に交換できますが、気をつけないとこの針金もびよーんとどこかにぶっ飛んで行きますので気をつけてください。

 

今回使ったベアリングまとめ

内径4mm×外径7mm×幅2.5mm

これがハンドルノブで4個、ウォームシャフトのところで1個、計5個

 

内径3mm×外径10mm×幅4mm

これが2個

 

内径5mm×外径9mm×幅3mm

これも2個

 

内径8mm×外径12mm×幅3.5mm

これが1個

 

あれ、最後の1個、交換用の新しいベアリング用意してたのに交換するの忘れたんだな(´Д`)

ということで、忘れずにちゃんとやれば交換用が5個、追加用が5個、計10個のベアリングが必要となります。

これを全部シマノ純正のベアリングでやると諭吉どころではないことになりますが、ミネベア製ベアリングなら1/4くらいの価格で抑えることができます。

ミネベアは小径・ミニチュアボールベアリングのシェアが世界一の会社ですので、シマノと比べて精度が劣るというようなことはないのではないかと予想しています。

 

とりあえず家で巻き巻きしてる分には驚くほど軽くなりました。

実戦で試せるのは早くても3ヶ月後かな。。

 

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