前回の記事はこちら。
うさぎを飼いはじめようと思ってる方へ③
うさぎを飼っていて経験した病気、気を付けていた病気について書いたのが前回のお話。
今回はエサについてです。
うさぎの食事の理想
ペレットはどんなのを何グラム(体重の何%)、牧草はどのくらい、サプリメントは?果物・おやつは?
って話になった時に一定の目安はありますが、これといった正解がありません。
犬・猫ほど飼育方法が確立されていませんし、獣医さんも言うことも結構バラバラだったりします。
好き嫌いが激しかったり、頑固だったり、思うようにいかないこともあると思いますが、教科書通りに行かなくとも健康に過ごせていればそれが正解です。
その子に合ったスタイルを探してあげるのが大事だと思っています。
牧草について
幼少期(生後半年位)まではアルファルファ(マメ科の牧草で栄養価が高い)、その後はチモシー(イネ科の牧草でローカロリー)を与えましょう。って書いてある飼育本が多いと思いますが、私は幼少期からチモシーだけでいいと思っています。
切り替えが大変なんですよ。
アルファルファの方が断然おいしいみたいで、途中からチモシーに切り替えても一切食べてくれない子もいます(友人宅のうさぎがそうでした)。
成長期に必要な栄養はアルファルファ原料のペレットでまかなって、牧草は最初からチモシー1番刈りがいいです。
チモシーは食べ放題が理想ですが、一度にたくさん用意しても香りが飛んだら食べなくなってしまいますし、フッ散らかして遊んでしまう子もいるのでその子に合った量を自分で見極めるしかありません。
2番刈り、3番刈りも試したことがありますが、うちの子達は3羽とも1番刈りが大好きでした。
3羽もいると消費量も半端ないので、袋入ではなく箱入りのものを買ってました。
パッキンのついた密閉コンテナで保管すると劣化も抑えられ、後半食いつきが悪くなることもありません。
ペレットについて
野生のうさぎは草だけ食べて生きてるんだからペレットなんて不要!
みたいな極端なことを言ってる人がたまにいます。
牧草だけで健康に育てることができればそれが一番理想なのかもしれませんが、牧草も与えた分を全部食べるわけじゃなく食べたい部分をより好んで食べるので、本気で牧草のみで飼おうと思ったら莫大な量の牧草が必要になり現実的ではありません。
家庭で一般的なうさぎケージで飼育する場合、ペレットは必要です。
量
幼少期はアルファルファ原料のペレットを1日に体重の5%を2回に分けて与えます。
生後半年くらいからチモシー原料のペレットに切り替え、1日に体重の3%を2回に分けて与えます。
もっと少なくていいよ。1日に体重の1~1.5%位でいいよ。という獣医さんもいます。
これらを目安に、太ってきたと感じたり、牧草食べる量が少ないなと感じたらペレットの量を減らして、牧草も結構食べているのに痩せてきたと感じたらペレットを増やします。
ペレットの切り替えも量の増減も、急にやると胃腸の負担になることがありますので牛歩作戦のように徐々に徐々にやるのがポイントです。
痩せた太ったは背中をなでた時の背骨のゴツゴツ具合の変化で判断してました。
質
繊維質が多い(できれば20%以上のもの)を与えてください。
って言われると選択肢はそれほど多くはないです。
私が購入したお店ではウールフォーミュラというペレットを使ってました。
購入時はショップで与えていたものと同じものを与えます。
環境が変わるだけでもストレスなのにエサも変わったらダブルのストレスになってしまいます。
生後半年を過ぎた頃からバニーセレクション メンテナンスに切り替えました。
すぐに食べてくれる子もいれば、1粒混ぜたら1粒残し、3粒混ぜたら3粒残し、半々に混ぜてやってもきれーーーーにより分けて残す子もいます。
肉食動物なら多少の断食でお腹を空かせれば食べてくれることが多いですが、うさぎは意外と頑固なのと、お腹の動きを止めてしまうと重大な事故につながる可能性がありますので無茶はできません。
うさぎの難しいところです。
バニセレのメンテナンスに切り替わって落ち着いてきた頃に、オックスボウのエッセンシャルアダルトラビットフードも徐々に与えて最終的にはメンテナンスと半々にしていました。
ずーっと同じ種類のペレットしか食べてなかったうさぎが何らかの理由(そのペレットが体に合ってなかった、そのペレットが急に手に入らなくなってしまった等)で別なものに変えなければならなくなってしまった時に、他のを全く食べてくれないという事態になることが結構あるらしいので、面倒ですが2種類混ぜて与えるようにしてました。
その後バニセレのシニアへ。
7歳以降用のスーパーシニアってのもあるようですが、私が行っていたお店では売ってなかったので10歳までずーっと普通のシニアを与えてました。
水
ウォーターボトルで与えてました。
結構たくさん飲みますので、大きめのボトルがいいと思います。
毎日新鮮なお水を入れてあげてください。
最初の頃は「うさぎの納豆菌」なる水に添加する健康食品?的なものを入れてましたが、途中でやめました。
入れてた時もやめた後も特に変化は感じませんでした。
悪いものではなさそうですが、わかりやすく効果がでるようなものでもなかったです。
サプリメント
最初はペレットと一緒にこれをあげてました。
こっちに変えたこともありました。
なくてもいいと思いますが、喜んで食べますのでおやつ的な感じで与えるならいいんじゃないかと思います。
果物、ドライフルーツ
不要ですと言う獣医さんが多いです。
パイナップルやパパイヤにはタンパク質を分解する酵素があるので毛球症にいいんじゃないかという説もありますが、真相は謎です。
ドライフルーツにしても酵素って生きてるんだろうか。
生の果物やジュースだと、毛についたらそこから皮膚病になるリスクがあります。
メリットははっきりしないのにデメリットははっきりしている。
やっぱ与えない方がいいのかもしれないけど、たまにはいいじゃないですか。
我々だってたまにはポテチが食べたい!
塩分ガー!油ガー!ってわかってるけど、病気にならない程度にたまにちょっと食べるくらいいいじゃないですか。って思うなら、うさぎにだって同じようにしていいと思うんですよ。
ただ、与えすぎは絶対に良くないです。
野菜、野草
体調を崩して食欲がなくなった時に、野菜なら食べてくれるということがあります。
そういう時のために食べ慣れさせておくのは大事なことだと思いますが、たくさん与えすぎるとお腹を壊したりする場合がありますのでこれもおやつ感覚でたまに少しだけあげるのがいいと思います。
野草は除草剤や犬猫の糞尿等のリスクを考えるとちょっと怖いので私は与えたことがありません。
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