前回の記事はこちら。
ジムニー(JB23)9型ミッションオイル・トランスファーオイル交換 ジェームスで
ジムニー(JB23)9型デフオイル交換
デフオイル(正式にはディファレンシャルオイルって言うらしい)も4万キロごとの交換でシビアコンディション(悪路走行)は2万キロごと。
雪道は悪路走行に分類されるようなので、半分はシビアコンディションとすると、3万キロ毎くらいで交換しておけばいいのかな?なんて思ってたのに、気がつけば前回交換からもう4万キロ近く走ってました。
前回自分で交換した時のオイルちょっと残ってたので、デフオイルは今回も自分で交換します。
ジムニー(JB23)に使用するデフオイル
80W-90(GL-5)
フロント1.7L リア1.4L 計3.1リットル使用します。
奥の水色のポリタンは廃油ストック用。いっぱいになったら近所のスタンドへ持ってくと無料で引き取ってくれます。
IRS CODE#110 80W-90 これが今回のデフオイル交換の最重要人物(笑)
JAYTEC(ジェイテック) 80W-90 前回の残り物。100%化学合成なのに安くて有名。最初はヤフオク、途中から楽天で売ってたんだけど、最近ギアオイルはずっと売り切れです。
これは足りないだろうと思って買ってきたもの。
デフオイル交換作業工程
1、まずデフオイルをあたためる
エンジンオイルなんかと違ってかなり固いオイルですので、冷えてると抜けるのに時間がかかってしまいます。
ちょっと走ってくればあたたまりますので、4WDにしてフロントデフもあたためてください。
夏道舗装路で四駆にしたまま曲がろうものならなかなかの抵抗力でガガガッとなりますので、なるべく直線で4WDにして、鋭角に曲がる前には解除しないとえらいことになりますのでご注意を。
2、フィラーボルトを緩める、外す
まず、オイルパン(廃油受け)をデフの下にセット。
そしてフィラー(オイルを入れる穴)のボルトを先に緩めます。
先にドレン(オイルを排出する下の穴)を外してオイルを抜いてから、フィラーが固着した開かない!なんてことになったら走行不能でレッカー呼ぶしかなくなります(´Д`)
フィラーボルトを緩める際に使うスピンナーハンドルは、短いのでは話にならなかったので450ミリを用意しておくとサクッと緩みます。
3/8のラチェットになにも付けない状態だと9.5ミリのスクエアです。それだと穴がナメちゃうう場合があるようですので、ぴったりサイズのスクエア10ミリを用意しておくと安心です。
上の450ミリのスピンナーハンドルは1/2DR、10ミリのスクエアは3/8DRで合わないんだけど、このアダプターを間に挟めると使えるようになります。(写真には写ってません)
3、ドレンボルトを外してオイルを排出
フィラーのボルトを外したら、次はドレンのボルトを緩めて外します。オイルが手にかかりますので、オペをはじめます。みたいな感じの使い捨てのゴム手を装着するか、手を拭く雑巾を用意しておくか。いずれにせよ熱いので気をつけてください。
左上がリアデフのドレン。リアの方がオイルの量は少ないのに鉄粉を集めるマグネットはでかいです。
左下のフロントデフのドレンボルトの磁石はぺったんこだし、鉄粉もあまりついてませんでした。
真ん中のがフィラーボルトの樹脂のガスケット。パッキンって呼ぶ人もいます。
これは都度交換しなければならないものなのかとディーラー行って聞いてきました。
答えは、「毎回じゃなくてもいいけど、何回か使ったら交換した方が安心です」とのこと。
仮に若干の隙間があったとしても、エンジンオイルのドレンのようにそこからドボドボ漏れることはないので、交換後ちょっと気にしてチェックしてオイルがにじみ出てくるようであれば後から交換してもいいんじゃないかというような感じでした。
車に付いていたのは樹脂のガスケットなのに、ディーラーで注文したら金属(銅製)のガスケットだったけどこの違いってなんだろうというようなことを書いてあるブログをどっかで見ましたが、この樹脂のガスケットも部品として存在してて、取り寄せることができるそうです。
今回は再利用することにしましたが、次回は事前に注文して買っておこうと思います。
リアデフのオイルはコーヒー牛乳状態(´Д`)
水に浸かったりはしてないんだけどなあ。
フロントデフ。この日は風が8m。強風の日にオイル交換をするとドレンから出てくるオイルが風で飛んでしまうので、ドレンが高い位置にあるエンジンオイルなら確実に中止するのですが、デフはドレンの位置が低いのでなんとかなるだろうと甘く見ていた結果、写真のように風でかなり巻き散らかされました(´Д`)
手前側に飛んでるポツポツは全部風で飛ばされたデフオイルです(´・ω・`)
4、ドレンボルトに液状ガスケット「スリーボンド1215」を塗布
ドレンボルトにはフィラーのようにリング状のわかりやすいガスケットはありませんので、ネジ山の部分に液状ガスケットを塗布します。
スリーボンド1215がスズキの指定のやつらしい。
これについてディーラーの人に聞いたところ、
「あのボンドね、あれってあんまり意味がないんですよ。油だから弾いちゃうのでくっつかないんですよね。大事なのは適正トルクでちゃんと締めてやることです。」
ってホントかよ(笑)
真相は良くわからないけど、手元にあるのでちゃんと使います。
どの程度塗ればいいのかわからないけど、全体的にネジ山が埋まるくらい塗っておきました。
5、ドレンボルトを締める
ドレンからのオイルポタポタが止まったら、デフの下とドレンの穴を軽く拭いて、さっき液体ガスケットを塗布したドレンボルトを締めます。
トルクレンチは必須です。アストロプロダクツのものを使ってますが、Amazonのレビューが良くないですね。うちのはとりあえず壊れずに使えてます。
ドレンボルトの締め付けトルクは28Nmです。27Nm説もありますが、そのくらいは誤差の範囲です。
このドレンボルトはテーパーネジなので、締め過ぎるとどんどん入ってて最終的にはデフケースが割れるなんて事態もありえるようです。締め過ぎ注意!
6、デフにギアオイル80W-90を注入
IRS CODE#110 80W-90 GL-6
2012年に廃盤になった商品ですので、デッドストックです。
このジャバラの容器はそのままオイル注入に使えます。
中身のオイルもいいオイルらしいけど、欲しかったのはこの容器。
4年も保管しておいたせいか、底の方になにやら濁った部分が。
振ったら混ざってどこかに消えて行きました。
とりあえずこいつをリアデフに全量注入。
CODE#110が1リットル入ったので、あと0.4リットル。
空になった蛇腹の容器にオイルを入れて再度注入。
このBPのギアオイル、缶切りないと開けれないやつでした。使いづらい。。
フィラーの穴からオイルを入れます。この穴ギリギリまで入ってると適正量ですので、ちょっとだけ入れすぎて、ちょっとだけあふれて、それが全部出て落ち着いたらOKとします。
CODE#110の容器のノズルですが、ずっぽり差し込んで使うとオイルが適正量まで入ったことに気付かず(溢れてこないので)入れすぎてしまい、ノズル抜いたら入れすぎたオイルが滝のように出てきたことが前にありました。
入れすぎても溢れて出てくるだけなのでオイルがもったいないという以外に問題はありませんが、無駄にロスするのはもったいなので、量的にそろそろあふれるなと思ったらノズルを浅く差し込んで様子を見ながらゆっくり入れます。
フロントデフです。
こちらもあふれるまで入れました。
上がフロントデフ。汚れてはいるもののまだオイルっぽさがある。
下のリアデフはひどいな。川遊びとかしてなくてもこんな色になることを知りました。
4WD時以外はFRなので、リアデフは常時使ってるので負担が多いのはわかるし、一般的にもリアデフオイルの汚さがひどいーという書き込みをよく見ますが、冬は雪道なのでほぼ4WDにしていることを考えるとフロントも同じくらい劣化してるんじゃないかという予想は大きく外れました。
リアデフ。フィラーのボルトをトルクレンチで締めます。
締め付けトルクは50Nmです。
全体的に錆びてきたな。
フロントデフ。
こちらもフィラーは50Nmで締めます。
ジムニーのデフオイル交換、感想など。
リアデフオイルは思った以上に劣化していました。リアだけでももうちょっと交換スパンを考えないとだめかも。
風の強い日にはやってはいけない。やる場合はオイルパンの下に広めにダンボールを敷くなどしないと、アスファルトについたオイルのシミは過去の経験上2年くらい取れない気がしてます。
ウェス(古い雑巾でも服でもなんでもいいので布)をもっと多めに用意しておいた方がよかった。
3回目なので、大きなトラブルもなくうまくいったと思います。
オイル抜き待ち時間中、缶コーヒーをちびちび飲んでる暇があるなら、1回洗剤で手を洗っちゃって他のことしてる方が有意義です。
やっぱりギアオイルは臭い。
ジムニーDIYいろいろやってますので見てやってくださいm(_ _)m
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