前回の記事はこちら。
10年前に骨折して手術した時の、チタンプレートで固定したところが痛くて困った①
そもそも骨折手術で使われるインプラント(チタン製の金具)は撤去しなくていいものなのか
骨折してチタン製の金具(プレートやネジ)で固定。
骨がくっついたらその金具は撤去するのかなと思っていたんだけど、悪さ(痛みが出るなど)をしなければそのままにしておいて問題ありませんと言われて約10年、特に問題なく生活してきたのにここに来て激痛が。
これ本当に除去しなくて問題なかったんだろうかという疑問がわいたのでググってみました。
そのままでも問題ないと言われているが、実績はない
理論上チタン製の固定材(プレートやネジ)は長期間体内留置しても差し支えないとされており、最初から除去しない前提で作られている材料もあるようです。
でもチタンを体内材料として使われはじめてから20年?30年?
私が手術をしたのは30歳くらいの時で、平均寿命(約80歳)まで生きるとしたら50年間チタンを体内に埋めっぱなしで生活することなりますが、そのくらいの期間入れっぱなしでも大丈夫だったという「実績」はないのです。
日本では再手術をしてインプラントを取り除く場合が多い
骨折手術Q&A(ジョンソン&ジョンソン) によると、
インプラントは体内に入れたままでも安全な素材で作られていますが、日本では骨がつながったら再手術をしてインプラントを取り除く場合が多いです。
とのこと。
若年者で抜去が容易な場所にある場合は取り除く場合が多く、高齢であったり取り除くのが困難な場所であったり、持病や体力的な問題で撤去するのも危険が伴うと判断された場合はそのままにすることもあるようです。
まだ若かったのに、簡単に取り除けそうな場所なのに、そのままでいいよと言われたのはなぜだろう(´・ω・`)
金属アレルギーがいつ起こるかわからない
チタンは金属アレルギーが起こらないものだと思っていましたが、絶対に金属アレルギーにならないわけではなく、極稀にアレルギーを起こす人もいるようです。
アレルギーって、元々はなんともなかったのにある日を境に急になるパターンがあるじゃないですか。
もし症状が出たとして、ネックレスとかピアスとか自分でパッと外せるものなら外してしまえばそれでOKだけど、病院で手術しなければ取れないとなると結構大変。
チタンと骨はくっつきやすい
生体親和性とか生体適合性とか、難しいことはよくわかりませんが、チタンと骨は時間が経つとくっつくらしい。
1年以内に撤去するのが望ましいという書き込みが多いのはこれが原因みたいです。
撤去するとしたらプレートのところだけちょっと切開してネジ頭を出して、ドライバーで回してやれば抜けてくるんじゃないのかな?というような簡単な想像をしてましたが、骨とネジが蜜に結合してしまった後だとそう簡単にいかないようで、結合した骨をインプラント周りで削り取って除去するようなこともあるらしい。
むう。
とりあえず近所の病院へ
本当は骨折時に手術した病院に行くのがいいんだろうけど、その病院のHPを見たところ当時の担当の先生(手術してくれた先生)はもういないっぽい。
そして妻から、「もし手術です入院ですってなったら遠い病院は困るので、私の通勤路の途中にある○○整形外科にしてください。遠いと着替えを持って行ったりできません。」と言われたので、妻指定のその病院へ。
個人病院ですが結構大きい建物で、MRIもあり、年間手術実績は200~300件。
ネット上の口コミも悪くなさそうなのでとりあえず行ってみました。
受付で事情を説明して、レントゲンを撮り、いざ診察へ。院長先生です。
「レントゲンで見る限りでは骨もきれいにくっついてるし、金具が悪さしているようにも見えません。」
最初に痛くなったのは11日前で、普通に歩いててもなんともない時はなんともないんだけど、力を入れて踏ん張ったり、ちょっと凹凸があるようなところを踏むとズキーンとなにかが刺さったような痛みがあり、反射的に足を上げることができれば一瞬のズキーンで終わるけど、戻せずがっつり踏んでしまった場合は1分間くらい足がつったような痛みが続いて、それが収まっても以後1日くらいはじわーっと痛みが残ります。常に痛いわけじゃないんだけど、あのズキーンが怖くて普通に歩けず、ずっとびっこです。
痛くなる場所はいつも決まってピンポイントな部分なので、ここですと教えるとグリグリ触られるも痛みはナシ。
「ちょうど痛みが出る部分の足の裏のところに膝のお皿のようなものがあるんだけど、それが炎症起こしてるんじゃないのかな。塗り薬と痛み止め出しますので1週間様子を見てください。」
まじか。まさかの骨折もチタンの金具も関係ない話か。
家に帰って調べてみると、膝のお皿のようなものというのは「種子骨」というらしく、種子骨炎という症状があるらしい。
画像や写真付きで解説されているのがたくさんあったのですが、それを見る限りだと私がピンポイントに痛いと感じている場所とは結構ズレている。
なんだろうこの腑に落ちない感。
抜釘手術の難しさとリスク
チタン製の骨折固定金具(インプラント)で骨を固定する手術はできても、それが長く放置されたものを抜釘するとなるとハードルが上がり、誰でもできるわけではないようです。
そうだよね、骨とネジがくっついちゃってるんだもんね。
ここからは仮定というか、私の妄想。
骨にビスを差す。これを身近な物に置き換えて実際に作業しているのを想像してみる。
ちょっと硬めのチョークがあったとして、それにネジを差してくださいと言われたらまず割れないようにドリルでネジより細い下穴を空けて、それからネジをドライバーでねじこむ。
ここまではそんなに難しいことではない。
骨とチタン(ネジ)がくっついちゃってるを再現するために、チョークのネジ穴に瞬間接着剤を垂らしてからネジを差して、さあ抜いてみなさいと言われたら結構難しいと思う。
押す力が強すぎたらそれでチョークが割れそうだし、弱ければネジ山がなめってしまう。
もしそれを何とかしてくれとお願いされたら、どうなっても責任は取れんよという条件を飲んでもらわないことには手出ししません。私なら。
でもお医者さんはそういうわけいかないもんね。
そんなリスクを抱えて他人の尻拭いなんてやってられるかって思ったとしても、それはしょうがないことだと思う。
とりあえず言われた通り1週間は様子を見てみようと思います。
それでも変化がなかったら、やっぱり手術した病院に行かないとダメなのかな。。
追記
1週間後、まだ足を着くと強い痛みがあるものの、全盛期よりは弱まった気がするのでそのまま放置したところ、いつの間にか全く気にならないようになりました。
いつ痛みを感じなくなったのかは記憶にございません(笑)
これ絶対放置してても治らないやつだ!って思うくらいの痛みが嘘だったかのように今は飛んでも走っても問題なしです。
根本的な解決にはないってないし、また同じような症状が再発する可能性もありますが、とりあえず様子を見るというのも一つの手なのかなと思います。
コメント
ボルトとプレートが入っていたい時どうしたらいい?
コメントありがとうございます!
私の場合患部が足の親指の付け根で、足を付いた時だけズキーーーーーーン!という強烈な、反射的に飛び上がってしまうような痛みがありましたが、座っている時はほとんど痛みがありませんでした。
何もしていない状態でも痛みや腫れがある場合は、鎮痛剤飲んだり湿布貼ったり冷やしたりといろいろできることがありそうですが、私のように普段は痛みも腫れも全くないけど患部に負荷がかかった時だけ稲妻スパークみたいな痛みがある場合は、なるべく患部に負担をかけないようにして治るのを待つ。これしかないと思います。
こんなに痛いの放置してても絶対に治らない。治る気がしないと思っていましたが、今は完治しています。
ただ、部位や症状によって一概に言えない部分もあるかと思いますので、まずは病院に行くことをおすすめします。