前回の記事はこちら。
ヒッチメンバーに取り付けるヒッチキャリアカーゴ
ヒッチカーゴ、ヒッチキャリア、カーゴキャリア、ヒッチキャリアカーゴ、などなど、呼び方に統一性がなく何と呼べばいいのかわかりませんが、今ググってみたところ「キャリアカーゴ」の検索結果数が一番多かったのでこの記事では以後それで統一します。
なぜキャリアカーゴが必要になったか
狩猟(罠猟)で箱罠や捕獲した動物を運ぶのに必要になりました。
最初は軽トレーラーの牽引を検討していたのですが、中古のボロボロでもいい値段がする上に車検もあるし、何かいい方法ないかと調べていたらキャリアカーゴを発見。
実はヒッチメンバー付いてる車があまり好きではないのですが(見た目の後付け感、異物感が苦手)、他に方法がなさそうだったのでやむなしです。
キャリアカーゴは違反?
これについてはみなさんいろいろな意見があるようです。
実際に警察や陸運局に行って聞いてきたという人の意見にも統一性がないので、私が出した最終結論は「一概には言えない」でした。
それぞれ車が違うし、キャリアカーゴにもただの荷台のものもあれば折りたたみのできるもの、自転車用のヒッチサイクルキャリアもある。
積荷の大きさや重さも人それぞれ。
最大の懸念は取り締まる側の、担当者によって言ってることが違う。これです。
役所あるあるだと思うんだけど、警察にしろ陸運局にしろちょっとマニアックな質問をした際に、100人いたら100人全員が同じ答えを出せるかどうかって言ったら、出せないと思うんですよ。
法律や条例をどう解釈するかっていうのは人それぞれで、明確なルールがないのに捕まって納得いかなかった人が裁判起こして、最高裁まで争った判例でもあればそれが結論だねってなるんだけど、キャリアカーゴでそこまでやった人はいないと思うしw
以下、キャリアカーゴ使用のルールについて私がどのように解釈したかを書きますが、それが答えではないのでご注意ください。参考にするのはかまいませんが、どのように使うかはご自身で警察等でご確認の上自己責任でお願いしますm(_ _)m
確実にアウトな使用条件
「私はナンバープレートが隠れる状態で使ってるけど捕まったことなんて一度もないですよ」
なんて話は、
「私はいまだにシートベルト着用してないけど捕まったことなんて一度もないですよ」
って言ってるのと一緒なのでここでは議論しません。
バレなかった、見逃してくれた、ではなく、警察が本気を出せば捕まえることできるであろう条件は以下のとおり。
ナンバープレートが見えない
キャリアカーゴ本体または積荷によってナンバープレートが見えなくなるものはダメです。
見えなくなってしまう場合は自作の仮のナンバープレートを見えるところに付けておけばいいなんて話もありますが、ダメです。むしろナンパー偽造になるからもっとダメじゃね?という噂も。
左後ろからは見えるんだけど、右後ろからだと積荷で見えなくなる。もダメ。
ナンバーにかぶる状態で自転車を積むのも、ナンバー自体は見えるには見えるんだけど文字(数字)が見づらくなるからダメ。
ナンバープレートが見えない(見づらい)はダメです。
リアのナンバープレートがバックドアにあれば多少高さを稼げるけど、バンパーに付いているような車だと不利というか難しいって考えてた方がいいのかも。
どうしてもって言うならナンバー移設という方法もあるけど、リアは封印の問題もあるし、移設先をどこにするかも難しい問題だと思います。
ブレーキランプ、ウインカーなどの灯火類が見えない
言われなくてもわかると思いますが、ブレーキランプやウインカー等の灯火類が見えないのもダメです。
ただ、ナンバーと違ってこちらは見える位置に代わりのものをつけて配線つなげばOKですが、燈火類が見えなかったらナンバーも見えないんじゃないの?とか、そんなにでかい荷物積むような物じゃないぞ?とか、
あと一番思うのは、「キャリアカーゴでそこまでする?」かなw
簡易的にちょっと積めればいいのレベルを超えるならおとなしく軽トレーラーでも牽引しましょうよって思います。
車両全幅を超えない
これはナンバーがちょっと見えづらいとかより厳しく取り締まられるのではないかとの噂です。
はみ出てたら危ないもんね。
市販のキャリアカーゴは幅が1.5m位なのが多いのですが、軽自動車の幅は1.48m以下とされています。
使う前に必ず車検証に記載されている全幅と使用するキャリアカーゴの幅を確認しましょう。
諸条件や解釈次第な条件
車両全長の1.1倍問題
積載物(積荷)が前後にはみ出る場合、その長さは自動車の長さの1/10を超えないこと。
(これを超える積載をして車両を運転するには、出発地を管轄する警察署長の許可が必要)
キャリアカーゴが違反かどうかの議論で一番良く見かけるのがこのはみ出し10%を超えちゃう問題です。
私がキャリアカーゴを購入したお店でも、カーゴキャリア・サイクルキャリアの使用時の注意点として、ナンバー隠さない、灯火類隠さない、車両全幅超えない、の他に、
「車両全長の110%を超えない」
という記載がありました。
(そんなこと書きながら全長4.5mの車に0.7mはみでる商品を装着させた写真を装着例として掲載している問題は一旦置いておきます)
市販のキャリアカーゴは荷台の長さが50センチくらい、差し込みパイプの長さが20~30センチくらい、差し込まれた部分を差し引いたとしても車両から後ろにはみ出る長さは70~80センチくらいになります。
70cmはみ出るキャリアカーゴなら全長7m以上ある車じゃないと取り付けできないの?
国産最長(と思われる)センチュリーでさえ5.27mしかないんだぞ?
無理じゃん(´・ω・`)
って思ってたんだけど、そもそもキャリアカーゴは「積載物」ではなく、積載するための物。
ルーフキャリアなんかと同じ「指定部品」という扱いであり、簡易な取付方法(手で取り付け、取り外しができる)なので構造変更の必要もなく(やろうと思ってもできない)、パッと見で常識の範疇であればそれを違反とする根拠はないっぽいのです。
「リヤオーバーハングは、ホイールベース(最遠軸距)の1/2以下(道路運送車両法)」
厳密に言うとこのあたりが関係してくるのかもしれませんが、これを根拠にそれはダメだよと言ってくる警察官はいないでしょう。
ということで、ラック自体は10%以上はみ出ても問題なしという結論ですが、そこに積む荷物となるとやっぱり10%の規制がかかってきます。
車両全長が4.5mだったとしたら、積んでいいのは45cmまで。
ひどい絵で申し訳ない(´・ω・`)
車から45センチはみ出してOKだとして、その場合は車の後ろギリギリから45センチ延長した範囲までが積載可能ってことなんだろうか。
だとしたら絵のようにヒッチとラックをつなぐパイプの長さが20センチあるとしたら、ラックが50センチあったとしても半分の25センチのところまでしか荷物は積んじゃだめってことなのかな?
それかパイプの部分は考慮せず、荷台50センチのうち45センチまでの荷物なら積んでもいいってことだろうか。
わからんけど、後者だという判断をしなければ使えないよねこれw
積荷の重さは
私が購入したキャリアカーゴの耐荷重は226.8キロと記載されています。
ヒッチメンバーの下向耐荷重は約238キロと記載されています。
だからといってホントに200キロ超えの物積んだら車両のフレームが持たないでしょう。
実際に耐えるか耐えないかの問題は置いといて、法的な解釈では50kgまでが積載可能と考えられているようです。
乗用車は貨物車と違って最大積載量の記載もなく、重い荷物は積んではダメ。積んで良いのは手荷物までとなっています。
重い荷物って具体的にどのくらいだってなった時に、車両の構造や条件を踏まえて計算する方法もあるようなのですが計算が大変なので、一般的な指針として車内に100kg、車外は50kgが手荷物の範囲とされているようです。
ということで、ルーフキャリアもヒッチキャリアカーゴも積めるのは重さ50キロまで(キャリアの重量は含まず)です。
常識の範疇で安全に
最後はこれに尽きると思います。
キャリアカーゴがもっと普及すればもっと細かい規制、ルールが作られていくんだろうけど、そんな気配もないのでとりあえず使用者は安全第一で、この使い方はちょっとまずいかなと思ったら自主規制するのが良いのではないかと思います。
上には書かなかったけど、積荷が絶対に落ちないようにしっかり固定するとか、はみ出してるラックに反射材を付けてなるべく目立つようにするとか、他者に迷惑をかけないようにして使いましょう。
危険な事故があったりすると、キャリアカーゴ自体が禁止なんていうことにもなりかねませんので。。
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