前回の記事はこちら。
【飼い方】うさぎを飼いはじめようと思ってる方へ①健康診断のススメ
うさぎを飼いはじめようと思ってる方へ②
うさぎは体調が悪くても隠します。症状が出た頃には重症化してることが多いです。
ですのでできれば3ヶ月に1回、遅くても半年に1回は健康診断を受けた方がいいですよというのが前回のお話。
今回はうさぎの病気でよくあるものを、経験談も交えて書いていきます。
消化器の病気
うさぎの主食は牧草です。
ペレットも原料は牧草です。
エサの栄養価の低さを量でまかなわなければならないので、寝てる時間以外は何かしら食べていることが多いです。
食べたものは盲腸内で発酵され、盲腸便という栄養価の高いエサになります。
盲腸便はおしりに口をつけて直接食べるので、見かけることは通常はありません。
食べるのが下手で落としてしまう子、栄養が足りているので食べずに残す子もたまにいます。
盲腸便が消化されると、私達の知っている●こんな糞になります。
そんな感じでウサギの食事(消化)の仕組みはちょっと複雑です。
食欲不振
あれ、なんかいつもより食べない。
と思った時点で病院に連れていくべきだと思っています。
原因は病気の初期症状かストレスのいずれかだと思っていますが、病気なら病院必須ですし、ストレス(暑い、寒い、うるさい、臭い、など)なら原因を改善すれば復活しそうな気もしますが、食欲がなくて食べていない期間は盲腸便の製造サイクルが停止し、それにより消化器内の細菌のバランスが崩れるとその後も悪影響が出ます。
毛球症
毛球症。ヘアボール、うっ滞とも言います。
うさぎは猫のように毛づくろいをします。
毛を飲み込んでしまった場合猫は吐くことができますがうさぎはできません。
繊維質の多い食事(牧草等)をしっかり摂取していればそういった毛も便と一緒に排出されますが、食事が悪かったり、ストレス等により消化器官の動きが悪くなったりした際に胃の中で毛球が形成されうっ滞(胃の中で停滞し詰まる)します。
我が家のうさぎ達には定期的にこれを与えてました。
この手の商品には賛否両論ありますが、与えた翌日にはフンと一緒に毛がいっぱい出ますので(数珠みたいになって出てきます)効果はあると思っていますし、毛球症になったことも一度もありません。
軟便、下痢
軟便はイエローカード。
私は経験がありませんが、盲腸便ではないやわらかい便が落ちていたり、おしりの周囲についていたりしたら即病院へ。
下痢はレッドカード。
最後のうさぎが亡くなった時に水のような下痢をした形跡がありました。
人間は下痢なんてわりと良くある話ですが、うさぎの下痢は死に直結してると言っても過言ではないので発見したら大至急病院に行くことをおすすめします。
歯の病気
不正咬合
うさぎの歯は前歯も奥歯も一生伸び続けますが、噛み合わせが正常であれば咀嚼の際に削れてちょうどいい長さを保ちます。
生まれつき噛み合わせの悪い子もいますし、エサの固さが適してなかったり、牧草を食べる量が足りなかったりすると歯があらぬ方向に伸びていって口腔内を傷つけてしまうことがあります。
傷が付き、化膿し、エサが食べれなくなった頃にはもうかなりまずい状態です。
うちにも1羽奥歯の不正咬合の子がいましたが、ひどくなる前に健康診断で発見し定期的に歯削りを行うことで問題なく過ごすことができました。
寄生虫
コクシジウム
コクシジウムは腸や肝臓周辺に寄生し、健康な時は症状が出ないこともありますが免疫力が低下すると下痢等の症状が出やすくなり、特に幼少期は重症化することもあります。
うちのうさぎは購入後最初の健康診断で全員コクシジウムが検出されました。
病院からは、発症すれば命にかかわる病気(寄生虫)なので治療が必要。購入したばかりならショップに責任があるし、今後の治療費等をどうするのかまずはショップに相談してくださいと言われました。
ショップに確認すると、コクシジウムなんてみんな持ってるんだから、症状出てないなら騒ぐようなことじゃないですよ。みたいな対応。
それを病院に言ったら、なんて無責任な店だ!と獣医さん憤慨!
結局自腹で治療し、しばらくの間シリンジで薬を飲ませて無事駆虫完了したのですが、ショップの考えと獣医さんの考えはどっちが一般的なのか謎のままです。
以上が私が経験したり、気をつけていたうさぎの病気です。
他には、くしゃみ鼻水、皮膚疾患、目の病気などをSNS等でよく見かけました。
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