ジムニーJB23-9型ショックアブソーバー交換
スズキ ジムニー JB23-9型
現在の走行距離は114,000キロです。
ショックアブソーバーからオイルにじみが出ていて、乗った感じもショック抜けてる感があるのでDIY交換することにしました。
【注意】資格について
足回りの交換は重要保安部品なので自動車整備士の資格が必要ですが、自分の車を自分で整備する分には法的に問題ありません。
ただし、取付けが不十分でトラブルになった場合命に関わる事故にもなりかねませんので知識や技術に自信がない人はプロに任せましょう。
私も他の車種だったら絶対にやらない作業ですが、ジムニーは作業がしやすいので今回自分で交換にチャレンジします。
JB64のショックと互換性あります
JB23用のショックアブソーバーを~とヤフオク等で探してみると、JB64の新品(新車外し)が「JB23にも」とコメント付きでたくさん出品されているではありませんか。
JB64を新車購入してすぐリフトアップしたから純正足回り一式不要になって売りに出してるパターンが多いようです。
JB23(私が乗っている旧型モデル)
JB64(現行型の軽のジムニー)
JB74(現行型のジムニーシエラ)
いずれも純正品番は別々ですが寸法は同じなので装着することはできます。
JB23にJB64のが付けれるどころかJB74のやつまで付けれちゃうんです。
ただ、シエラと軽じゃ車重も違うしセッティング(減衰力等)も違うだろうから最適化はされませんが、それでも今のスッカスカでボロボロのショックよりは改善されると思うんですよね。
ちなみに記事書いた日あたりの相場は、4本セットで1万円前後です。
私は運良くJB64用のを8000円(送料込み)で買いました。
交換方法
まず最初に今回外す全てのナット、ボルトにラスペネします。
CRC(556)でもいいのですが、降雪地の車は融雪剤による塩害でサビサビなのでより浸透性の強力なラスペネがおすすめです。
ジャッキアップやタイヤを外す必要はありません。
リアはそのまま潜ればOK、フロントはハンドルを全開に切ってやれば(助手席側は右、運転席側は左に)作業できます。
フロント
フロント助手席側です。
上が14ミリのダブルナット、下は17ミリです。
いきなり上のダブルナットが全然緩まないという洗礼を受けます。
スパナ1本でやろうとするとショックのカバーごと共回りするし、上下のナットにそれぞれスパナかけてやってもタイヤが邪魔で全然力入らなくててゆるまんし。
どうせ捨てるもんだからとショックのカバーにパイプレンチかけてみたりもしたんだけど、潰れるだけで全く意味無しw
試行錯誤した結果、写真のように下のナットのスパナが奥のフレームに当たるようにして、上のナットのスパナだけ持ってフンッ!ってやったら拍子抜けするほどすぐ緩みました。
スパナってかこれ、メガネレンチか。
まーそこはどっちでも問題ないと思いますが、上にかけてるレンチはある程度長くないと(20センチ位はないと)きついかもしれません。
ちなみにラチェットは狭くて入らずです。
下のナットは17ミリ。
左がボルト、右がナット。なので本来は右側を緩めたいところですがスピンナーハンドルとコマがスペース的に入らなかったので左から緩めました。
右についてるスパナは共回り防止用。
こっちはサクッと外れました。
新旧比較。
上のダブルナットがJB64用はシングルになってました。
どっちのナットを使うか迷いましたが、古いナットはネジ山が潰れているのか汚れが詰まっているのか全然入っていかなかったので新しいシングルの方を使いました。
ブッシュがかなり変形してます。
押し込んでみたけど、待てど暮らせど1ミリたりとも戻らん!
完全に逝っとる!
とか思ってたんだけど、後で調べてみるとJB23用のフロントショックはオイルダンパーで最初から自力では戻らない仕様なんだそうで。
JB64のはガス式に変更されているので押したらめっちゃ戻ります。
リア
リアは上も下も17ミリです。
下は見たまんまでボルトを1本外すだけです。
上はこんな感じ。
狭っ!って思ったけどそれほど難儀せず外れました。
サビでボロボロですが、意外とまだ反発力が残ってました。
ボルトは上下で長さが違います。短い方が上、長い方が下。
ブッシュのとこの丸の大きさがかなり変わってます。
やっぱ新型はいろいろ改善されてました。
土に還りつつありますな。
締付けトルク
■フロント上 29N
トルクレンチ入らないし、ショックカバーと供回りするし、ショックカバー握りながらだと全然力はいらないし、とりあえずできる限り締めましたがしばらくは毎日確認します。
■フロント下 90N
ナット側にはスペースがないのでボルト側で締めました。
■フロント上 85N
下を先にやって、こんなもんだなっていう目星を付けて、同じくらいの長さのラチェットで勘でやりました。障害物が多いんだもの。。
■フロント下 85N
全く問題なく。
使った工具
ワコーズ ラスペネ
浸透力抜群です。
14ミリスパナ 2本
何でもいいのですが1本はあまり厚みのないもの。1本はちょい長めがいいかも。
17ミリのソケット
ラチェットはアストロの安物でも十分なんだけど、コーケン使うとちょっと幸せになれます。
ブレーカーバー
17mmは多分これがないと外れません。スパナやラチェットにパイプ掛けて曲げたり壊したりした後にこれを買った私としては、絶対最初に買っておけ!と思うツールです。
トルクレンチ
素人はオーバートルクになりがちなので用意した方が安心です。
今回は29~90Nで使うので、20~110Nのを選びましょう。
17ミリスパナ
フロント下が共回りしなければ不要。多分すると思うけど。
感想
人生初のショック交換でしたが、30分位で終わりました。
ディーラー等にお願いした場合の工賃は4本で10,000円~25,000円位のようです(お専務調べ)のでめっちゃ稼いだ気分になれます。
気をつける点は、、
新しいのを取り付ける際、上も下もボルト(ナット)を付けてある程度締めてから最後に本締めをするのが基本ですが、何度も下に潜るのがめんどくさいからとリアの上を先に本締めしてしまってから下のボルトを付けようとしたら穴を合わせることができず、再度緩めて結局手間が増えました。
基本は守ろう!
あとリアショックの上のボルトを外す際に車の下に潜って上を向きながらやる形になり、目に砂やゴミがめっちゃ入りました。
鉄粉なんかは目に入ると危険みたいなのでこれを買いました。
交換後に運転してみた感想は、もっとシャキッとするかなーと思ってたんだけどそれほど変わらず。
そもそもジムニーだしな、新車だってシャキッとはしてないもんな。
それでも段差などでボヨンボヨンした時の収まりは早くなった気がします。
近々エンジンマウントの交換もする予定です。

ジムニーDIYいろいろやってますので見てやってくださいm(_ _)m
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