20アルファードのバッテリー規格
排気量2.4Lの20系アルファードの標準車のバッテリーは55D23L。
寒冷地仕様車やサイドリフトがついていると80D26L。
最初の55や80が性能ランクで数字が大きいほど始動性や容量が高性能になります。
D23やD26は側面の長さ(と高さ)で、Dは短側面の長さが173mm、高さ204mmを意味します(A→Hの順に大きくなります)。
最後のL、Rは端子の位置です。
D23L、D26Lというサイズを守っていれば性能ランクを大きくするのは自由で、
55D23L → 115D23L
80D26L → 130D26L
このように約2倍の性能を持ったバッテリーを積むことも可能です。
あとこれは100%確信を持ってるわけじゃないのですが、元がD23Lの車にもD26Lが積めそうな気がしています。
ググってみたら大丈夫って情報が多かったのと、過去にD23L仕様のエスティマにD26Lを積んだことがあるので。
標準仕様車のバッテリーを寒冷地仕様サイズに変更【エスティマ】
心配だったらバッテリーの下にある受け皿みたいな部分を見てみてください。
左右に多少の隙間があれば大丈夫です。ビタビタだったらそれ以上サイズアップはできません。
20アルファード 大容量バッテリー各社比較
パナソニック カオス 125D26L
Panasonic CAOS 標準車(充電制御車)用 N-125D26L/C7 2018年モデル
重量:19.0kg 5時間率容量:66Ah CCA:非公表
製造保証:3年
国内メーカー 国内製造(製造元はGSユアサ)。
大容量最高水準、長持ち約1.66倍、液が減りにくい減液抑制性能約1.59倍。
今まで乗ってきた車もこればっかり使ってました。
国産品の中では値段も安いし、大本命です。
トラブルが多いからパナのバッテリーはやめておけという口コミを良く見かけますが、私はそのような経験は今のところありません。
GSユアサ エコRレボリューション 110D26L
GS YUASA ECO.R Revolution ER-S-95/110D26L 2017年モデル
重量:19.5kg 5時間率容量:59Ah CCA:非公表
製品保証:アイドリングストップ車は2年又は4万km、通常車は3年又は10万km
国内メーカー 国内製造(自社製造)
密閉型メンテナンスフリー。
クイックチャージ性能1.5倍、通常車搭載時の寿命指数2.5倍と、性能ランクこそ他社に劣るもののトータル的な性能はこれが一番良いっぽいけど値段も高いです。
古河電池 ウルトラバッテリー エクノIS S-95/D26L
古河電池 UltraBattery ECHNO IS S95/D26L 2018年モデル
重量:19.7kg 5時間率容量:64Ah CCA:非公表
補償期間:3年又は6万キロ、通常車は3年又は10万キロ
国内メーカー 日本製(自社製造)
キャパシタ内蔵という珍しいバッテリーで、容量は大きいけど充放電に時間がかかる鉛バッテリーと、容量は小さいけど瞬発力のあるキャパシターの良いとこ取りして合体させたという商品。
興味はあるんだけど今回比較した中で一番価格が高く、最も安いバルタが2個買える位のお値段です。
ボッシュ ハイテックプレミアム 130D26L
BOSCH Hightec Premium HTP-S-95/130D26L 2014年モデル
重量:20.3kg 5時間率容量:64Ah CCA:720A
製造保証:アイドリングストップ車は18ヶ月又は3万キロ、充電制御車・通常車は3年距離無制限
ドイツのメーカー 韓国製 製造元はVARTA(バルタ)
完全メンテナンスフリー。容量は同サイズ最大。
バルタ シルバーダイナミック 130D26L
VARTA Silver Dynamic S-100/130D26L 2018年モデル
重量:20.3kg 5時間率容量:64Ah CCA:720A
製造保証:アイドリングストップ車は18ヶ月又は3万キロ、充電制御車・通常車は3年距離無制限
ドイツのメーカー 韓国製 自社工場製造
完全メンテナンスフリー。容量はボッシュと並び同サイズ最大。
ってかこれ色が違うだけでボッシュと一緒じゃね?って思うくらい全てのスペックが一緒。
形も一緒。作ってる工場も一緒。
ACデルコ プレミアムAMS 90D26L
AC DELCO PREMIUM AMS AMS90D26L 2012年モデル
重量:19.2kg 5時間率容量:60Ah CCA:650A
保証期間:非公開(購入前に販売店にお問い合わせ願います)
アメリカのメーカー 韓国製 これもバルタと全く同じ形ということは、、
補水不要。
一般販売モデルよりトヨタ系列専売モデルの方が種類が多いというトヨタにベッタリなメーカーです。
バルタに決定 決め手は安さです
国内メーカーで日本製、その中でも一番安くてスペックも問題なし。
これはパナソニックのカオスで決まりでしょ。
いやでもボッシュの方が微妙に性能数値高いぞ。ってこれ韓国製か。俺韓国アレルギーなんだよなー。
とか思いながら調べているとボッシュのバッテリーはバルタ(現地発音ではファルタ)のOEMで、バルタはヨーロッパでは最も利用されているメーカーらしい。
欧州車の純正採用No.1で、多分中身はボッシュと一緒なんだけど値段はこっちの方が安い。
ユアサと古河は国産車に純正採用されてるし良い物なんだろうけどいかんせんお高い。
悩んだ結果今回はバルタに決定。
カタログ上一番ハイスペックなのに一番安くて実績もあるってそもそも悩む必要ないということに気付きました。
横着バックアップ交換
昔の車はバッテリー外しても時計の時刻がリセットされる程度でしたが、最近の車はCPUがリセットされてアイドリング不調になったり(学習していずれ元に戻ります)、パワーウインドウの初期化が必要だったりといろいろ面倒なのでバッテリー交換時にはバックアップを取りながら(電源を供給しながら)交換する必要があります。
今回はたまたま使ってないバッテリーとジャンプケーブルがあったのでそれを使ってやりましたが、正直おすすめできる作業ではありません。
何がどうなったらダメか。
ショートする原因、仕組みがわかるかどうか。
最悪の事態は車両火災。
これを全部理解した上で自己責任でやれる人にしかできない作業です。
こちらは外す前のバッテリーでACデルコの80D23Lです。
購入時にディーラーが新品で付けてくれてまだ3ヶ月しか使用していませんが、-20度とかになる冬の寒い日は不安になるようなセルの回り方だし電動スライドドアを使う際もバッテリーの性能不足を感じます。
あと原因不明のアイドリング不調に悩まされていて、バッテリーを容量大きいのに交換したら直ったという書き込みを見たので物は試しで交換することにしました。
理論上これでいけるはずだ。
ただ実際にやってみると想像してたより怖い。
バッテリー側はこんな感じ。
ターミナルのとこのボルトはケーブルをつなぐ前に緩めておきました。
プラス側だけ気をつけてればいいんでしょ?
って思ってたんだけどやっぱり怖いのでゴム張り軍手を被せてみたけどそれでも怖い。
あとバッテリーの上にあったステーとケーブルのところの接続部分はマイナスドライバーでパコッと外せるのに横着して残した結果、余計めんどくさいことになるしエアクリのボックスに傷が付きました。
(´・ω・`)
黒い方がディーラーが付けてきたACデルコの80D23Lで、薄いグレーの方が新たに積むバルタの130D26Lです。
このアルファードには元々付いてませんでしたがバッテリーインシュレーターなる保温カバーみたいのも付けておきました。
なんとか事故なく、コンピューターがリセットされずに任務完了しました。
やってること自体は全然難しくないんだけど、ミスった時の代償がでかいので精神的に疲れますw
今回はひとりで作業しましたが、ふたりでやると難易度が一気に下がりそうです。
今回は家にあるものでやりましたがこういうのがあるともう少しスマートに交換できそうです。
これはOBDから電源供給するタイプ。こっちはショートさせる心配がないので安心ですが、電池タイプはうまくできなかったという情報も結構ありました。
感想
一番の目的だった例のアイドリング不調は改善されませんでした。
ただ、電動パワースライドドアを両方いっぺんに使った時なんかに電気が足りません!力が出ません!って感じがあったのですがそこは完全に改善されたので冬の極寒期も安心して乗れそうです。
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