【スマホ】北海道の山間部 大手3社の携帯電波状況を実際に調査してきた 空知編

調査をしようと思ったきっかけ

私が高校生の頃はポケベル全盛期で、大学時代はPHSが主流になり、社会に出た頃(かれこれ20数年前)には携帯電話が一般的になりました。

地下のお店や山間部など、電波が悪い場所でもつながりやすいのは当時は圧倒的にドコモで、次にau(当時はセルラー)、ソフトバンク(当時はボーダフォン)はクソ。いやクソ以下。というのが当時の印象です。

ドコモ最強。ドコモ使っとけば間違いなし。ってことで20年前からずーっとドコモを使い続けてきたのですが、5年位前に道北でハンターさんの猟に同行させてもらった際に、

「最近は山だとドコモよりソフトバンクの方が電波良いから、元々使ってたドコモは残しつつ別でワイモバイル契約して2台持ちってスタイルのハンターが多いよ。」

という話を聞きました。

マジか。

最近はそんなことになっているのか。

 

去年の秋にオホーツクの枝幸町に鮭釣りに行った際、歌登あたりを通過中に助手席に乗ってた友人が「携帯で調べたいことあるのにずーーーーっと電波ねえ!」と言っているので私のスマホを確認してみると普通にエリア内でした。

友人はドコモ。

私はワイモバイル(ソフトバンクの格安SIM)。

そのあたりのエリアマップを見比べてみるとそれほど差はないように見えるんだけどなー。

 

 

今年の正月早々交差点の真ん中で車がエンストしそのまま不動になって大変な思いをしたのですが、もしあれが遠出した山間部の携帯の電波が微妙なところだったりしたらキャリア選びも死活問題に直結するのではないか。

山間部や僻地で実際に電波の強い、エリアの広いキャリアはどれなのか、実際に現地に行って調査してみることにしました。

 

用意したSIMとスマートフォン

ドコモ(OCNモバイルONE SIM) iPhone11 この調査のためにSIM契約したやつ

au(UQモバイルSIM) iPhone SE(第2世代) 中2の息子が使ってるやつ

ソフトバンク(ワイモバイルSIM) iPhone13Pro 普段自分が使ってるやつ

機種によって電波の受信性能に差がもしかしたらあるかもしれないのでできれば揃えたかったのですが、そこまでやる元気はありませんでした。

助手(子供)が複数いる時は↑のソフトバンクiPhone13Proの他に、

会社のソフトバンクガラケー、

娘のソフトバンク(ワイモバイルSIM)Android AQUOS sense4 basic、

同じキャリアで機種による差も調査します。

 

手始めに 道道38号岩見沢夕張線

万字温泉ポンネ湯を汲みによく行く道路ではあるのですが、夕張まで抜けたことほとんどありません。

エリアマップで見てみると途中全社エリア外になっている道道38号線を夕張側から調査します。

 

ドコモのエリアマップ。

 

auのエリアマップ

 

ちょっと見づらいソフトバンクのエリアマップ。

これを見比べた感じだとau>ドコモ>ソフトバンクで、丁未風致公園(てみふちって読むらしい)をカバーできているのはauのみ。

 

夕張市街地を抜けて最初のヘアピンカーブのところにある謎の広場に着きました。

エリアマップによるとソフトバンクだけ圏外の場所ですが、3キャリアとも電波があります。

助手席の息子にスマホを預けて山道を登っていくと最後のヘアピンあたりでauとソフトバンクが同時に圏外に。

丁未風致公園は立入禁止になっていて駐車場までしか入れませんでしたが電波があるのはドコモだけでした。

公園を出て500mほど進むとドコモも圏外になって全てのキャリアが圏外に。

 

左から、ドコモ、au、ソフトバンクです。

丁未風致公園から岩見沢方面に向かい、全社圏外になった後最初に復活したのはエリアマップの通りソフトバンクだけで、万字市街地に着いてドコモとauが復活するまで約8kmソフトバンクのみ電波がありました。

以前登山で行ったことのある万字炭山森林公園に寄ってみたところ、auとソフトバンクは安定していましたがドコモだけギリギリ3Gになったり圏外になったりを繰り返していて不安定な感じでした。

その後岩見沢まで各社問題なく安定していました。

 

感想 一長一短ある

肝心なところ(丁未風致公園)でエリア外のはずなのにちゃんとつながるドコモ。

公園は圏外だけどその先の道路で唯一つながっていたソフトバンク。

今回はいいところがなかったau。

一箇所目なのでまだ何とも言えませんが、それぞれ一長一短ある感じでした。

 

auはエリアマップ盛りすぎ① 道道114号赤平奈井江線

左からドコモ、au、ソフトバンクのエリアマップです。

奈井江から上砂川に抜ける道道114号線はマップで見るとauだけ全線エリア内で、ドコモとソフトバンクはほぼほぼ圏外になっています。

今回は奈井江側からスタートし、しばらく走るとなんと!

一番最初にauが圏外に!

全線つながるんじゃねーのかよw

その後200mほどでドコモが圏外になり、更に100mほどでソフトバンクが圏外になりました。

以後3社ともずーっと圏外です。

 

上砂川に近付いてきて、トンネルの手前くらいで最初に電波を受信したのがauで、トンネル抜けたくらいでドコモが復活し、その後少し走るとソフトバンクが復活しました。

 

奈井江側で強かったのは、ソフトバンク>ドコモ>au

上砂川側だとその逆。ってことで、どれもそんなに変わらないという結果です。

 

あと今回はワイモバイルiPhone13Pro、ソフトバンクガラケー、ワイモバイルAndroid AQUOS sense4 basicと、同じソフトバンク電波の3種の比較も行いました。

iPhone13Pro>>ガラケー>>>>>AQUOS sense4 basic

って感じでした。

圏外になるタイミングはそれほど変わらないのですが、圏外から電波を拾うまでの差がかなりあって、

iPhone電波拾いました!→200mほど走行→ガラケー電波拾いました!→500mほど走行→Android電波拾いました!

って感じで、他の場所でやっても大体同じような結果だったので機種(というか種類)による差がかなりあることがわかりました。

 

感想 auのエリアマップはあまりあてにならないのかも(予想)

エリアマップだと完全にエリア内なのに実際現地に行ってみると思いっきり圏外って、もしかしてUQだとauのエリアをフルに使えなかったりするのかな?

調べてみるとVoLTEってのに対応した機種とSIMなら問題なく全エリア利用できるらしいので実際に使った機種の設定とSIMを調べてみましたが、問題なくVoLTEが使えてる状態でした。

電波がギリギリでつながったり圏外になったりっていうならまだわかるんだけど、完全に圏外のところをエリアにしてしまうのはよろしくないんじゃないだろうか。

 

auはエリアマップ盛りすぎ② 道道691号赤平歌志内線

先程と同じく左からdocomo、au、SoftBankです。

道道691号線を歌志内から赤平へ抜けます。

これ、一般の人が通るような道じゃないです。

舗装もしてあるし片側一車線ずつあるけど狭いしとんでもなく急勾配でした。

山を登り切るまでは3社とも電波がありましたが、赤平側で下りに入るとソフトバンクとauが同じくらいのところで圏外に。

その後auが先に復活し、ソフトバンクは麓のゲート付近まで復活しませんでした。

 

感想 auのエリアマップはあまりあてにならないのかも(確信)

エリアマップで圏外になっているところも電波が届く場合が多いドコモ。

エリアマップで圏内なのに全然電波がないパターンが多いau。

良くも悪くも概ね地図通りなソフトバンク。

 

 

今回の本命 国道452号線芦別三笠間

国道452号線。

今まで調べてきた道路よりダントツに交通量が多いです。

今回は芦別から三笠へ向かいながら調査しました。

 

ドコモのエリアマップ。

三段の滝を過ぎてもしばらくエリア内になっています。

 

auのエリアマップ。

三段の滝を過ぎたらすぐに圏外になって、三笠側はドコモと同じ位です。

 

ドコモほどじゃないですが三段の滝を過ぎてからもしばらく圏内で、三笠側は他よりちょっとエリアが狭いようです。

 

実際に走りながら調べてみると、三段の滝を過ぎたら最初にauが圏外になり、ほどなくしてソフトバンクが圏外になり、その後ドコモだけ距離にして約3キロ電波のある状態でした。

その後3社とも圏外のエリアが続き、三笠に近付いてきて最初に電波が届いたのはドコモでした。

次にau。

その後ソフトバンクがいつまで経っても復活しなくて、結局桂沢湖が見えるくらいまで来てやっと電波が届きました。

今まで大体マップ通りだったソフトバンクがマップのエリア内でも全然つながらなかったことがちょっと気になったので、逆に三笠側から芦別に向かってちょっとだけ走ってみたら概ねマップ通りな感じのところで圏外になりました。

なんだろう、一度ロストした電波を再キャッチするのが苦手な性質があったりするんだろうか。

 

大手3社の携帯電波状況を実際に調査してきた結果

道道3路線、国道1路線を実際に現地に行って電波状況の調査をした結果を簡単にまとめると、

要所で強いドコモ。

エリアマップがあてにならず、これといって良いところがないau。

マニアックなところで無双するソフトバンク。

こんな印象を得ました。

 

趣味が釣りです。秘境の温泉めぐりが好きです。趣味は登山です。

というように、携帯電波がギリギリな僻地や山間部を走行することが多い方が自動車事故や故障の際にいくらかでも電話ができる確率を上げたいからデュアルSIMにしたい。SIM2枚持ちしたい。という場合はドコモ回線とソフトバンク回線の2枚持ちをおすすめします。

 

おすすめの組み合わせ

ドコモユーザーでドコモからは変えたくないという人が私の周囲には多いのですが(私も数年前までそのパターンでした)、ドコモを使いつつソフトバンク回線の格安SIMを契約する場合、

ワイモバイル、ラインモ、マイネオ、QTモバイル、ビーモバイル、ニューロモバイルあたりが候補になります。

メインで使うなら混雑する時間帯の速度低下の有無なんかが気になるところですが、予備的なSIMはシンプルに 一番安いやつ=NURO Mobile でOKです。



NUROはソニー系列の会社が運営しています。

 

トータルで安く済ませたいならメインがワイモバイル、サブでOCN モバイル ONEがおすすめです。

これ私が実際に使ってる組み合わせなんですが、ソフトバンク光とのセット割引でメインスマホ(ワイモバイル)にかかる料金は月々900円、OCN モバイル ONEが月々550円なのでSIM2枚持ちでも合計1,450円。

スマホを2台持ちにしなくてもSIMを持っているだけでいざという時(キャリア会社の通信障害時など)にも差し替えて使えますので、保険だと思って財布に忍ばせておいてもいいかもしれません。

 

 

需要があるようでしたら別な地域や海沿いなんかもやってみようと思います。

コメント