最初に注意点
スタビリンクのナットが外れなければ切断することになる
スタビリンクのナットは共回りする仕組みなので逆側にスパナを掛けることになるのですが、私の腕ではどんなに気をつけてやっても一発でブーツが破れてグリス漏れし、ただでさえスパナを掛けづらい浅い部分にグリスが付いたらもうお手上げ。
結局全てのナットをグラインダーで切断しました。
アルファードの時も塩害によるサビで外せず結局切ることになったので雪国の車の場合は新品のナットを用意しておいた方が無難です。
スタビリンクとスタビブッシュの交換は別々にやった方がいい
スタビリンクが外れた状態ならスタビブッシュの交換がより簡単になるだろうと思って今回は同時進行でやりましたが、ブッシュを外す or 緩めた状態でハンドルを切ると(スタビリンクのナットが外れず切断する際に必要だった)スタビの左右の位置がズレてしまいます。
多分このへんだろうって位置に戻して取り付けましたが、別々にやれば良かったとやった後でちょっと後悔しました。
使用したもの
ショーワガレージ ショートスタビリンク本体
用意しておいてよかったナット 純正品番09159-10109
どこのメーカーでもない、良く見かける赤い強化スタビブッシュ
特性も使い途もよくわかってないけどDIY整備やってると「ここにシリコングリースを」ってのがたまにあるので前に用意してたシリコングリス。ブッシュの取り付けに使いました。
スタビリンクに使ったラチェット。ちょい長め&スイベルなので力が掛けやすく使い勝手が良いです。これ買ってから整備が楽しくなりました。ブレーカーバーまではいらんって時に活躍してます。
コマはどこのでもいいけどスタビリンクに14mm、スタビブッシュに12mmが必要。
12mmの方は社外バンパーやカットバンパーなら長いやつでもいいけど純正バンパーでやるなら短いのじゃないと入りません。
共回り防止に使ったスパナ。スパナ(先端が開放されて固定幅のもの)なら何でもいいけどあまり厚みがあると入らなかった困るので身の薄いやつがいいです。
ブッシュの方で使ったラチェット。頭が小さくないと隙間に入りません。
さっきのコーケンのとこれがあれば大抵の作業は何とかなります。スイベルラチェット最高です。
スタビリンクの締め付けトルクは50N・m、スタビブッシュの締め付けトルクは20N・m。
どっちもいけてなるべく安くてでも怪しくないやつって感じで探したらこれが見つかりました。DIY整備の味方SK11の藤原産業で販売してるやつなので多分大丈夫でしょう。
グラインダーは安いやつでOKですが謎メーカーはやめて日立(ハイコーキ)かマキタにしておきましょう。
切断砥石は金の卵がおすすめです。
JB23-9型ジムニー【DIY】ショートスタビリンク交換
ロールを制御し、乗り心地を改善するというショーワガレージのショートスタビリンクを装着します。
まずはジャッキアップしてウマを掛けます。
説明書
ショーワガレージ ショートスタビリンク取扱説明書
ワッシャーを入れるのは上(ホーシング側)だけ。
締め付けトルクは50N/m
車高20~45mmアップはそのまま取り付け。
スズスポ製(現在はモンスタースポーツ)1インチアップコイルを装着しているのでそのまま取り付けができますが、2インチ以上アップしている場合は必要に応じて別売りのダウンスペーサーが必要になります。
使った工具
ナットは14mmで共回り防止のスパナ掛ける方も14mmです。
普通はこれとトルクレンチ(手ルクレンチに自信のある人は不要)があれば交換できます。
助手席側
ナットにラスペネを吹きたいところですが先日シャーシブラックをしっかり塗ってしまい浸透する気がしなかったので使いませんでした。
左側にスパナを掛けて右側(ナット)はラチェットで、フンッ!と力を掛けたところ、
一発でブーツが破れてグリスまみれに。
この後試行錯誤しましたがどうにも無理だったのでナットを切断します。
下(スタビ側)は切れましたが上はスペース的に厳しそう。
ハンドルを左に切ったらグラインダーの入る隙間ができたので切断します。
運転席側
助手席側はボルトを横から水平に切るような感じで切断したけど運転席側の上(ホーシング側)はそれができない構造だ。
仕方ないので縦にナットを切るような感じでやってみます。
無事に切れました。
切っちゃいけないところにも若干刃が当たっちゃってますが塗装が剥げた程度なので良しとします。
上が純正。
下がショート。
ショートは六角レンチ使って共回りを抑えるタイプでした。
こちらは用意しておいた純正ナット。
完成
ナットは50Nmで締めます。
共回りするようならトルクレンチにカニの爪みたいなやつ付けて計算してとちょっと面倒なことになりますが、新品だからか共回りせずトルクレンチで普通に締め付けができました。
助手席側も交換完了です。
強化スタビブッシュ交換
純正バンパーでもバンパー外さず交換できます
社外品の細いバンパーに交換してる場合はスタビブッシュが丸見えになっているので難なく交換できますが、純正バンパーの場合バンパーを外さなければならず、そのためにフェンダーも外さなければならないという超絶めんどくさい工程が必要になります。
というのが定説でした。
本当か?
とりあえずやってみる。
バンパーの下に写真のようなプラスネジが3本(写真では2本だけど右の方にもう1本同じようなのがあります)あるので外します。
ネジを3本外してバンパーをめくるとラチェットが入りました。
ってことで純正バンパーでも外さずスタビブッシュの交換はできます。
バンパーが壊れるほど強引にめくるわけじゃないけど新車だったり他人の車だったらちょっと躊躇するかもしれません。
走行距離約15万キロで外した純正のスタビブッシュ。ひび割れが結構あります。
赤いのが強化ブッシュ。
純正バンパーだから見えるわけじゃないしまた純正でも良かったんだけど、純正より安く入手できたので今回は強化ブッシュにしました。
取り付けの際シリコングリスを塗るといいとどこかに書いてあったので使ってみました。
交換完了!
感想
スタビリンクとブッシュ同時に交換したのでどっちがどんだけ効いてるのかわからない感じになってしまいましたが、効果は絶大でした。
段差の後のバタツキが全然ないんです。
恐らく効いているのはショートスタビリンクの方です。
5,000円程度のパーツでこんなに効果があるならなぜもっと早くやらなかったのか。
あんなにボヨンボヨンしてたのがこんなにシャキっとするなんて。
強化ブッシュもバンパー外さずできることが判明したので、部品は安いし作業時間も10分もあれば終わる作業だし、暇つぶしのお気軽チューン的な感じでやったらいいんじゃないかと思います。
コメント